現地調査は済んだ。見積もりも出した。腕にも自信がある。それでも「色を家族と相談してから」で持ち帰りになる。その場で止まっているのは、金額ではなく色です。この記事では、色で止まる商談に何を渡せばいいのかを書きます。
小さな色見本で、家1軒は想像できません
色見本帳のチップは、だいたい親指ほどの大きさです。それを見て「この色で家1軒を塗るとどう見えるか」を頭の中で組み立てるのは、塗装の仕事をしている人にしかできません。
しかも、実際に塗ると印象が変わります。同じ色でも、面積が広くなるほど明るく、鮮やかに見えます。目のそういう性質があるためで、色見本で「少し暗いかな」と思って選んだ色が、塗り上がると想像より明るいということが起きます。
職人さんはこれを経験で知っています。だから「見本より明るく出ますよ」と口で説明する。でも施主さまには、その「明るく」がどれくらいなのか分かりません。
持ち帰りは、次に会えるとは限りません
相見積もりでは、だいたい同じ週のうちに3社ほどが回ります。そのなかで色が決まらず持ち帰りになると、こうなります。
- ご家族で相談する時間ができる。そこには、他社の見積もりも並んでいる
- 色の話が長引くほど、記憶に残るのは「金額」だけになる
- 次に連絡が来るかどうかは、こちらの手を離れる
色を決められないことは、施主さまの優柔不断ではありません。決められる材料を渡していないだけです。
なぜ4パターンなのか
HAKUSOのカラーシミュレーションは、お住まいの写真1枚を、4パターンの配色でお出しします。1枚でも2枚でもなく4枚にしているのには、理由があります。
| 枚数 | 施主さまの受け取り方 |
|---|---|
| 1枚 | 「これでいいですか」になります。比べる相手がないので、良いのか悪いのか判断できません |
| 2枚 | 二択は、選ばされている感じが残ります。どちらも違うと言いにくくなります |
| 4枚 | 並べて比べたうえで「自分で選んだ」形になります |
診断報告書に松竹梅の3プランを載せるのと、同じ考え方です。1つ出すと押し売りに見え、複数出すと相談に見えます。
4枚あると、その場で「この2つで迷っています」まで進みます。迷う対象が「頼むかどうか」から「どの色にするか」へ移った時点で、話は前に出ています。
なぜ月4件なのか
スタンダードプランに含むのは月4件です。無制限ではありません。
月4件は、おおよそ週に1件です。現地調査に行った全部の案件に出すものではなく、色で止まっている商談にだけ出す数として置いています。色の話が出ていない案件に先回りして作っても、使われずに終わります。
逆に、月4件では足りないほど現地調査が回っている会社は、そもそも次の段の話になります。そのときはご相談ください。
納期は4営業日以内です
お住まいの写真をいただいてから、4営業日以内にお出しします。
相見積もりは同じ週に集中します。月曜に3社が回ったなら、施主さまは週末までに決めることが多い。ですので現地調査から帰ったその日にご連絡いただくのが、いちばん間に合います。日をまたぐほど、お渡しする頃には決まっていた、ということが起きます。
費用の話を、先に書きます
作る作業は月額に含みますが、それ以外にかかるものがあります。
- 導入時に初期費用30,000円(税別)
- ツールの月額は、お客さまの実費
外部のシミュレーションツールを使うためです。自前で作らないのは、すでに良いものがあるからです。同じものを一から作れば、その開発費が月額に乗ります。
できないことも書いておきます
画面の色と、実際に塗った色は完全には一致しません。モニターの設定でも見え方は変わりますし、印刷すればさらに変わります。晴れの日と曇りの日でも違って見えます。
ですので、シミュレーションは候補を絞り込むための道具であって、色を決定する道具ではありません。最終的な色決めは、塗料メーカーの色見本と、できれば実際の塗り板でご確認いただく形になります。
ここを曖昧にしたまま「実際の仕上がりが見られます」と言うと、塗り上がったときの「思っていたのと違う」がこちらの責任になります。絞り込みまでの道具ですと、先にお伝えしておくほうが、あとが楽です。
色は、腕とは関係のないところで決まっています
下地をどれだけ丁寧に処理しても、その工程は施主さまには見えません。見えるのは、塗り上がった色です。
その色を「想像してもらう」ままにしておくのか、「見せる」のか。腕の差がつく手前で決着がついてしまう場所が、ここです。
カラーシミュレーションはスタンダードプラン(月200,000円・税別)以上に含まれます。金額と項目の一次情報は料金プランのページです。プラン全体の考え方は受注までを、3つの段に分けましたに書いています。
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